校内ニュース・トピックス
2010.08.21
「化学実験」体験講座の研究成果を学会で発表
高校女子特進コースの2・3年生10名が7月16日、山口大学で開催された「第14回ESR(電子スピン共鳴分光)フォーラム研究会」(共催:日本化学会ほか)で食品と化粧品をテーマにした化学実験について3つのポスターセッション発表を行った。
研究会への参加は、昨年度に引き続き今年で2年目。大学教員や大学生の研究発表が十数件行われる中、唯一の高校生による研究発表ということもあり、研究者や企業関係者たり約60名が入れ替り立ち代り訪れ、興味深そうに発表を聞いて頂いた。
女子特進コースでは、2年前から高大連携事業として奈良教育大学と「化学実験」講座を行っている。理系志望の生徒たちを中心に、大学施設で行う実験を通じて大学へのモチベーションや学習意欲を高めることを目的としている。昨年度からは、文部科学省所管の科学技術振興機構(JST)が実施するサイエンス・パートナシップ・プロジェクト(SPP)事業に採択され、支援を受けている。
10名は、奈良教育大学で分子の構造や電子状態などを調べる分析装置の一つである「ESR」法を使った研究・実験の体験を計6回行った。その結果をまとめ、研究会での発表に至った。生徒たちは大学教員らから「興味深い研究で、ぜひ続けて勉強してください。」との励ましを受けていた。発表の様子を学会誌に掲載される予定も聞かされ、大満足の表情だった。