行事紹介


ファーストレゴリーグ世界大会( スペイン)で、理科部ロボット班が「アントレプレナーシップ賞」を受賞!
2016年5月4日~7日においてスペイン テネリフェ島で行われたファーストレゴリーグ・ヨーロッパチャンピョンシップ(以下、世界大会)で、理科部ロボット班が「アントレプレナーシップ賞」第3位を受賞することができました。
これは、大会および準備を通じてその主体性と自信を示したチーム、そして深く考えながら課題に挑戦し続け、ファーストレゴリーグの大会を超えた所まで有効な解決策を示すことができたチームに対して与えられる賞です。
ヨーロッパでの世界大会は、233,000人を超える80カ以上の国・地域から選抜された116チームが参加する世界最大級のロボット大会になります。日本からは理科部ロボット班のチーム「Tezukayama Alpha」が唯一参加しました。来場者は1500人を超え、新聞社、テレビ、ラジオ局など多くのメディアも来られるなど、非常に盛大なイベントとなっていました。本校のチームも、テレビ、ラジオに出演するだけでなく、現地新聞にも取材を受け紙面に掲載されました。
大会では、ロボットだけでなく「Trash Treck」をテーマにしたプレゼンも行います。課題の発見、定義、解決策、そしてそれをどのように社会と共有したのかを発表することが求められます。本チームは、奈良公園のシカのフンをリサイクルしてガラスを作る取り組みを発表しました。シカが食べる奈良公園の芝にガラスの原料になるケイ素が含まれており、吸収されずに排出されたフンからガラス作りを目指します。失敗を繰り返しながらも全国大会直前にようやく成功でき、世界大会では鉱物を利用したガラスの色付けに関しても発表しました。その後、シカのフンで出来たガラスに対する評価を得るために、奈良公園に来られている外国の方に英語でインタビューも行っています。世界大会は英語で発表となるため、春休みに入ってからは日々英会話の練習やネイティブの指導を受け、現地においても最後まで練習を重ね、無事に発表することができました。
大会を通じてチームは多くのことを経験しています。中学2年生にとっては入学してから1年間で学んだ英語力で、各国のブースに果敢に質問をするようになるまで成長しました。主力メンバーである中学3年生は、プレゼン、ロボットなど様々な準備を行い、苦労しながらも彼らが持ちうる力を存分に発揮できたと思います。本チーム唯一の女子メンバーである高校1年生の生徒は、参加した全チームの中で最も多くの参加者と交流をした1人です。上級生としてチームを支えるだけでなく、積極的に外国チームとの交流を促し、フランスチームとは国旗交換を行うことになりました。世界大会で表彰されるなど評価されたことは大変誇らしいことですが、それ以上に多くの学びがあった大会となりました。
※世界大会出場にあたり、「奈良ホテル」「奈良ビジターズビューロ」のサポートを受けています。ありがとうございました。
