帝塚山中学校・高等学校 新着情報一覧

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全校2020.04.07

新年度を迎えてみなさんへ

新年度を迎えてみなさんへ

帝塚山中学校高等学校
学校長 池辺政人


 みなさん、いよいよ新学年が始まりました。3月2日より、新型コロナウイルス感染症予防対策、拡散防止のため、臨時休校、そして、春休みに入っても引き続き臨時休校と同様の扱いとなりクラブ活動などを中止してまいりました。そして、本日始業式をたとえ放送でも皆さんとともに学校で行いたいところでしたが、今日にも緊急事態宣言が出されることが予想され、感染拡大警戒地域と判断された大阪をはじめ関西各地域の感染者増の状況から、始業式、入学式、登校日についてはすべて中止とさせていただきます。今後の予定につきましては、状況を見て決まり次第改めてお知らせいたします。

 さて、臨時休校となるわけですが、まず、皆さんにお願いしたいことは、コロナウイルス感染症の予防対策、拡散防止を引き続き丁寧に行っていただきたいということです。目に見えない、ウイルスとの戦いは続きます。今は我慢の時です。一人一人が自分ごととして捉え、できることはすべてする、やりすぎるぐらいすることが大切です。文科省から出された学校再開のガイドラインには、感染症対策のポイントは「感染源を絶つこと」「感染経路を絶つこと」「抵抗力を高めること」とされています。一人一人ができることとして、感染源を絶つために、毎朝の検温及び風邪症状の確認をしてください。感染経路を絶つために、手洗いや咳エチケットを徹底してください。そして、消毒や清掃を行い環境衛生を良好に保ちましょう。抵抗力を高めるために、十分な睡眠、適度な運動、バランスのとれた食事を心がけましょう。いずれも、毎日の習慣としてやっていかなければなりません。自分を守るためだけでなく、多くの人の命を守るためにすることです。

 学校におきましては、集団感染のリスクの対応が求められています。1つ目は、換気の悪い密閉空間にしないための換気の徹底。2つ目は、多くの人が手の届く距離に集まらないようにすること。3つ目は、近距離での会話や大声での発声をできるだけ控えることです。密閉、密集、密接を避けることが大事です。学園祭の中止を3月28日にお知らせいたしましたが、高校コーラスコンクールと遠足も集団感染のリスクが高いことから中止といたします。また、クラブ活動では、対外試合や練習試合、演奏会や劇などの発表会は当面の間禁止します。そして、今年度は、皆勤賞の発行はいたしません。皆勤賞にとらわれて、自分の身を危険にさらすことを避けていただきたいからです。今後も状況次第で、集団感染の恐れがある場合は、学校行事の中止や延期を行うことがあります。これらの教育活動を中止することは大変心苦しいのですが、今はコロナウイルスとの戦いです。緩めることで、みなさんの安全を脅かすことは許されません。今後、予定通りいかないことが想定されます、ご理解とご協力をお願いします。

 さて、3月2日以降、自分で自分を管理する時間が続いたと思います。大切なことは、「自分で自分をコントロールする。」ことです。自分は、何がコントロールできているか、コントロールできるはずなのにできていないのは何か。また、自分だけではコントロールできないのは何か。これを知ることが重要です。人や境遇は自分でコントロールできません。コントロールできるのは、自分自身だけです。自分で自分をコントロールしていく。これは本当に難しいです。人との約束は守れても、自分との約束はなかなか守れません。自分で決断しても三日坊主ということはよくあります。たとえそうなっても、誰も困らないし、怒られもしません。だから、自分には甘くなり、決めても続かないのです。やる気という気持ちに頼ると続きません。行動をコントロールするために、目標を明確にし、すべきことに期限や制限をつけ、習慣化することが大切です。そして、結果に一喜一憂せず、淡々と毎日少しずつの努力を積み重ねてください。

「成功」とは、到達すべき目的地ではなく、前進し続けるプロセスにあります。 

夢に向かって突き進む行動こそが成功の本質なのです。時に迷い、遠回りをすることがあったとしても、夢の実現に向けて努力を続ける人の所にこそ「成功」は訪れます。 

「焦らず、たゆまず、怠らず!」 「今」と「ここ」を原点として、自分の夢の実現に向け、しっかりと歩んでください。 

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