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高校2023.11.14

【理科部ロボット班】WRO Panama 2023に出場しました

 理科部ロボット班(税所 直紀 / 佐伯 健太朗 / 竹内 柊平)がパナマ共和国で開催された国際大会(WRO Panama 2023)に出場してきました。
 国際大会は2023年11月7日〜9日にかけて、パナマシティ(パナマ共和国)のコンベンションセンターで行われました。
 2023年は世界75カ国・地域から440チームが集結。帝塚山チームTezukayamaÅ(オングストローム)はロボミッションのシニアカテゴリ(高校生)に日本代表として参加しました。

 パナマまでトルコ経由の飛行機で32時間かけて移動する予定でしたが、飛行機の機材トラブルによりコロンビアのボゴタで緊急滞在することに。飛行機も飛ばず、大会初日にも参加できずストレスの溜まる時間でしたが、日本チームと一緒にいたフィリピンやカザフスタンチームとの思わぬ交流を楽しむことができました。
 大会会場には2日目から参加し、調整するまもなく競技に参加することになりました。新しいルールが追加されるサプライズ競技で、流石に満点を取ることはできませんでしたがパーフェクトに近い得点を得ることができました。到着までのトラブルや調整時間がなかったことを考えると、生徒達は大変よく奮闘したと思います。
 三日目では、まったく異なるルール(Challenge Rule)で競い合います。いままで練習してこなかったようなルールに変更され、他の国同様に帝塚山チームも苦戦しました。帝塚山は初日からのロボットと大きく異なるものを準備して、課題に取り組んでいました。
 最終結果は91チーム中12位。優勝はスイス、準優勝はドイツなどヨーロッパが上位となっていました。毎年、工夫されたロボットが出場し、帝塚山チームの生徒も刺激を受けていました。

 中南米にあるパナマ共和国。結果的には現地では2日間滞在し、移動に5日間要するという滅多に経験できない行程となりました。自然が豊かで大きな運河があるのだろうとの予想は間違いではありませんでしたが、大きなホテルや近代化された街並みには驚かされました。反政府デモも行われた関係でパナマではホテルから会場まで警察が先導する必要が有り、国によって社会情勢が大きく異なることも体験しました。一方で、スタッフや同行した警察官の気さくな性格(日本語に興味があったり、写真を撮ったり)も知れたり、パナマ人のおおらかな性格にも触れることができ、短い滞在ではありましたが学びのあるものになりました。

 どんなトラブルに巻き込まれても、その中で最大限の努力をしようとした生徒達に、大変感心しています。不平を訴える事無く大会に挑む姿、苦労を共にした他の国々の人と楽しく過ごそうとする逞しさに、若者らしい前向きな力強さを感じました。生徒にとって一生の思い出として残る大会になったのは間違い無いでしょう。10年20年後の活躍に期待したいと思います。

WROとは
WRO® (World Robot Olympiad) は自律型ロボットによる国際的なロボットコンテストです。世界中の子どもたちが各々ロボットを製作し、プログラムにより自動制御する技術を競うコンテストで、市販ロボットキットを利用することで、参加しやすく、科学技術を身近に体験できる場を提供するとともに、国際交流も行われます。2004年より、シンガポール国立サイエンスセンターの発案により、13カ国が参加したのが始まりとなり、現在では85カ国14,000チームが、国内でも34地区予選と2000を超えるチームが参加している大きな大会になっています。 

WRO国際の公式サイト https://wro-association.org/
パナマ大会についてはこちら https://wro2023.org/

 
トピックス写真1

会場にて

トピックス写真2

一日遅れのロボット大会。いきなり本番です!

トピックス写真3

スタートすれば後は祈るのみ!

トピックス写真4

フレンドシップパーティにて

トピックス写真5

あっという間のロボット大会。フィリピン・スイスと記念写真。

トピックス写真6

帰りに立ち寄ったイスタンブール

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