帝塚山中学校・高等学校 校内ニュース・トピックス一覧

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高校2024.10.03

【理科部ロボット班】WRO OPEN Championship 2024に出場しました

WRO OPEN Championship 2024が9月25日~28日にかけて、イタリア・ブレシアで行われました。理科部ロボット班の高校生(仲田有輝、松崎一樹、林天空郎)3名が、昨年度の日本決勝大会の成績により選抜されロボスポーツ競技の日本代表として出場してきました。

 出発は9月23日(月)の夜。関西空港にてチケットの発券をする際にイタリアミラノでストライキが発生し、飛行機がキャンセルされるトラブルが発生。一時はイタリアまで到着できない状況となりました。グランドスタッフの協力もあり、トルコ・イスタンブールからイタリア・ベネチア空港に降り立ちそこから陸路で目的地であるブレシアを目指すことになりました。予定より半日遅れましたが翌日の大会に間に合うことができ、ほっと一安心。

 この国際大会には、47カ国・地域から238チームを超えるチームが参加します。カテゴリは既定のコース課題をクリアしながら走行するロボミッション、課題解決を発表するフューチャーイノベーター、自動走行のロボットを目指すフューチャーエンジニア、そして私たちが参加した対戦型ロボット競技であるロボスポーツの四つのカテゴリに分かれています。

 大会初日は、ウォーミングアップをかねていろんなチームと練習試合。さっそくロボットの不具合が発生し、調整に追われていました。同日に盛大なオープンセレモニー、各国のフラッグパレードも行われ、会場は熱気を帯びていきます。ウクライナの小さい子供たちのチームやおそらく紛争などの問題で参加を取りやめたレバノンチームのために大きな拍手で敬意を払うなど、現在の国際社会の情勢を反映した場面もありました。さまざまな国々が参加している国際大会だからこそ見られる様子でしょう。本校の選手たちもウクライナのチームと硬貨の交換をしたり、写真を撮ったり少しだけ交流することも出来ました。

 大会二日目は、大会主催者が準備したブレシアを探検・発見してもらう日です。各国のチームをランダムに割り当てスーパーチームとして一緒にブレシアにあるローマ時代の遺跡、博物館をめぐりながら交流を深めていく仕掛けになっています。英語かイタリア語しか通じませんので、高校生たちも苦労しながら交流を楽しんでいる様子でした。

 大会三日目は、いよいよ予選リーグが始まります。本校の「Delta Tezukayama」チームは午前中は2位まで順位を上げましたが、ロボットが思うように動かず最後は全体の6位に低下。それでも翌日のベスト8の決勝トーナメントに出場することができました。ロボットの調整を続けて、翌日までに何とか思い通りに近い動きができるようになってきました。

 最終日の決勝トーナメント1回戦。優勝候補のマレーシアチームと1勝1敗1引き分けの五分五分。エキストラマッチで惜敗。結局そのマレーシアチームが優勝することになりましたが、組み合わせ次第で帝塚山チームももう少し上位に食い込めたと思うと悔しい気持ちもあります。ただ、生徒たちは清々しく対戦相手のマレーシアチームを最後まで応援して盛り上げていました。ここでも写真を撮ったりと交流をしていました。

 トラブルから始まった国際大会。思うように動かなかったロボットもありながら善戦した生徒たち。多くの国の人と写真をとったりコミュニケーションをとったりと、競いあう以上の何かを得て持ち帰ってくれたことと思います。いつの日か国際舞台で大きく活躍してくれることを期待しています。

 これからも理科部ロボット班の活躍にご期待ください。

 
トピックス写真1

予定外のベネチアに降り立った瞬間。とりあえず、イタリアについてほっとした~

トピックス写真2

バス待ちで偶然出会ったスイス選手たち

トピックス写真3

いよいよ大会が始まります

トピックス写真4

ルーマニアの女子チーム。予選リーグでしたが、見事負けました。

トピックス写真5

審判に抗議することも国際大会では正当な行為です

トピックス写真6

決勝トーナメント1回戦。惜しくも惨敗

トピックス写真7

優勝したマレーシアチーム(左)帝塚山チーム。そして準優勝のルーマニア(右)

トピックス写真8

ブレシアのローマ時代の遺構。世界遺産。

トピックス写真9

スーパーチームのベネズエラと一緒に

トピックス写真10

ウクライナ選手と保護者の方と一緒に

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