校内ニュース・トピックス
2025.06.05
【中学2年生】平和学習講演会を実施しました
6月2日(月)5限と6限、中学2年生を対象に人権講演会が行われました。講師として国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館被爆体験記朗読ボランティアより「被爆体験を語り継ぐ 永遠の会」の杉本恭子氏と調仁美氏が長崎から来校してくださいました。
調氏による講演は、戦争の経緯、原子爆弾とはどのようなものか、原子爆弾投下による被害などの説明で始まりました。スクリーンに映し出される資料をもとに、ただ事実をお話しされているだけなのに、その事実の積み重ねから驚きや恐怖といった感情が呼び起こされ、凄惨な状況がまざまざと伝わってきました。
続いての杉本氏による朗読は、被爆体験者の心を大切にされているのが伝わってくるような、丁寧で、被爆体験者の心に寄り添うような内容でした。朗読の声に合わせて次々とスクリーンに映し出されたのは、明るく真っ白な画用紙とは対照的に、現実感のないほど痛々しく悲惨な身近な戦争を描いた子どもたちの絵でした。
最後の質疑応答では、生徒たちの多岐にわたる質問に一つ一つ丁寧に答えてくださいました。原子爆弾の大きさや中に入っているプルトニウムの大きさを実寸大で示していただいたり、当時の中学生の衣服の大きさを見せていただいて当時の栄養状態を予想したり、事前に様々ご準備してくださっていたこともあり生徒たちからどんどん質問が出ました。
まだまだほんの一端とはいえ、被爆体験について多くを学ばせていただいた、非常に貴重で有意義な二時間となりました。